原監督の不適切発言は何を言った?「びっこを引く」はなぜ差別用語?

スポーツ
出典:https://www.hara-susumu.com/
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青山学院大学陸上部の原監督が11月27日、
フジテレビの「ぽかぽか」に出演し、
番組内で「不適切発言」があったとして謝罪する事態となりました。

原監督は、
来る箱根駅伝について様々なエピソードを語っていましたが、
原監督自身が肉離れを起こして足を引きずったという話の際に
その不適切発言が出てしまったようです。

ヤフーニュースなどでその件について取り上げられていますが、
記事の中ではその不適切発言の内容が書かれていないため、
「一体何を言ったのか?」と気になる人も多いと思います。

そこでこの記事では、
・原監督は「ぽかぽか」でどんな不適切発言をしたのか?
・なぜそれが差別用語とされているのか?

をまとめています。
気になる方は一緒に見て行きましょう!

※この記事は差別を助長するためのものではありません。

~この記事で分かること~
◆原監督の「ぽかぽか」での不適切発言とは?
◆なぜ差別用語・放送禁止用語とされているのか?

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原監督の不適切発言は何を言った?

不適切発言は「びっこを引く」

原監督が「ぽかぽか」で言ったとされる不適切発言は、
「びっこを引く」だったようです。


どんな場面での発言だったかと言うと、
まず番組の中で来る箱根駅伝にまつわる裏側エピソードを
原監督が色々と語っていました。

その中で原監督自身が夏合宿で肉離れを起こして
足を引きずりながら歩いた
ことに対して、
自分で「びっこを引く」と形容したようです。

筆者
筆者

つまり、自分自身に対して使った言葉でした。

「ぽかぽか」は事前収録ではなく生放送だったため、
カットや編集も出来ずにそのまま放送されてしまいました。
そして番組の終わりに山本アナが発言に対して謝罪する、
という展開になりました。

筆者
筆者

ちなみに、
同番組で9月に高畑淳子さんが行った不適切発言は
「牛の屠殺」で、「職業差別を助長する恐れがある」
として謝罪がなされました。

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「びっこを引く」の意味は?

そもそも「びっこを引く」という言葉自体を
聞いたことが無い、という人も少なからずいるのではないでしょうか。

筆者
筆者

私の周囲でも、
日常で使っているのを聞いたことが無いです。

辞書で「びっこ」の意味を引くと、次のような説明があります。

1 片方の足に故障があって、歩くときに釣り合いがとれないこと。
2 対 (つい) であるべきものの数・形・大きさなどがそろわないこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

そして「びっこを引く」とは
「足を引きずりながら歩いている様子」を指しますが、
差別的な表現と見なされるため、
今回のようにテレビなど公の場では不適切とされています。

筆者
筆者

「足を引きずって歩く」といった
表現に置き換えるなど、注意が必要な言葉です。

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いつから放送禁止用語に?

なお、「びっこを引く」元から差別用語だった訳では無いようです。
昔は一般的な表現として使われていたようですが、
時代の流れと共に差別用語と見なされるようになっていきました。

最初にこの言葉が禁止用語として明確に定義されたのは、
1981年出版の『記者ハンドブック 第4版』です。

これと同じタイミングで禁止用語とされたものには、
「きち●い」などがあります。

筆者
筆者

昔は普通に使ってたけど
今は差別的表現になってしまう言葉は色々ありますが、
その中の1つなんですね。

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原監督の不適切発言「びっこを引く」はなぜ差別用語?

「びっこを引く」はなぜ差別用語?

では、なぜ「びっこを引く」差別用語とされているのでしょうか?

元々この言葉は差別用語として生まれたものではない、
と先にも触れましたが、
これを侮蔑的な意味合いで使うことに問題がある、と考えられているようです。

こちらはとある医師の方の言葉ですが、
この例が分かりやすいかと思います。

当直に入った日の翌朝、早朝に、ナースコールで呼ばれ、
診察室に入った途端、患者さんから「来るのが遅い」と言われ、
その時、患者さんから、「びっこ」と言われたのです。
子供のころは、日常会話の中で、親に「びっこ引いているな」と言われましたが、
いやな語感は全くありませんでした。
(中略)
「びっこ」という言葉それ自体の問題ではなく、
侮蔑のためにその言葉を使用したことが問題だと考えています。

出典:『コロナ禍の中で』小樽市医師会 北海道済生会小樽病院 みどりの里 本庄高司
筆者
筆者

この医師の方は元々股関節に障がいを抱えており、
足を引きずって歩いていたようです。
そういう方に対して言うのは確かに、
明らかな侮辱としか受け取れないですよね。

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原監督の発言は「不適切」だったのか?

今回の原監督の発言の件に戻ると、
テレビという公共の場では口にすること自体が
確かに不適切だったのでしょうが、
ネット上では意見が分かれているようです。

ヤフーニュースのコメント欄やXなどを見てみると、
「テレビで言うのは明らかにダメ」という意見もあれば、
「過剰反応では」「普通に使う」という意見も。

また今回の原監督の事例の場合、
上に挙げた医師に対する患者の言葉のような例とは違い、
あくまでも自分自身に対して使った言葉で差別的な意味合いは無かったので、
そこまでの対応をする必要があったのか?疑問視する声もあります。

日常会話とテレビなど公の場とでは切り分けて考えるべきでしょうが、
果たしてこれは「言葉狩り」なのでしょうか?
それとも適切な対応だったのか?
今も議論が分かれている所です。

筆者
筆者

みなさんはどう思いましたか?

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まとめ

出典:Sportiva

以上、
原監督の不適切発言は何?
「びっこを引く」はなぜ差別用語?

についてでした。

現在もこれが不適切発言だったのか否かについて、
ネット上で議論が巻き起こっています。
今回の言葉がそうだったように、

私達が現在何気なく使っている言葉も、
数十年後には差別用語と見なされることもあるかも
しれません。
言葉というものは時と場合によっても、
また時代によっても移り変わっていくものだなと、
つくづく実感させられます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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